専門学校の入学条件について
専門学校には法律の定めで3つの課程が設置できることになっています。社会人や短期コース受講者向けの一般課程と中学卒業者向けの高等課程、そして高校卒業者を対象とした専門課程です。
今回は専門課程に進学するにあたっての必要なこと、入学条件についてお伝えします。
高校には全日制高校と通信制高校、単位制高校などありますが、いずれの高校でも卒業していれば問題なく出願(合格や入学とは違い、願書を提出することの要件がある)できます。
事情により、高校には行かず中学卒業後すぐに仕事についた方や高校を途中で辞めた方(中途退学者)は出願できません。そのような方々が専門学校に入るためにあらためて3年間高校に通うことにはさまざまな面で非効率です。
そういったこともあり、以前から旧大検(大学入学検定試験)、現在は高認(高校卒業程度等入学試験)の所定の科目を受けて、合格すれば、そちらの証明を持って専門学校のみならず大学、短大の出願ができます。
現在の高認試験は年2回実施されています。一回で全科目合格とならずとも、各回の合格を科目を積み上げていきトータルでクリアした段階で効力を持つことができます。
問題の内容自体も以前の大検と呼ばれていた時代よりも易しくなり、とても活用しやすい制度となっています。とは言っても、数理計算を求められる数学や理科系科目、日本史・世界史などの暗記系科目など、問題レベルが下がったからといって、苦手、不得手、不得意科目はある方には全科目合格は鬼門となります。
そこで穴場的にお薦めな制度が通信制高校の科目履修というシステムです。通常の高認試験で取れる科目はそれで取り、鬼門科目は通信制高校にて取得するという制度です。
通信制高校の場合、対面授業により、学習内容を理解してテストを受けるというのではなく、通常はレポートを科目ごとの所定の回数提出することになります。レポートは一般的な意味での、調べ学習ではなく、教科書を見ながらドリルをやっていくイメージに近いものです。
学力の向上という点においては難しいですが、とにかく高卒資格を取得するにはとても学習量や質の軽いものです。そうであればこそ、学習以外の課外活動に力を入れることができます。スポーツを中心に活動するアスリートや芸能活動をするタレントにも親和性が高い制度となっています。
そういった制度を効果的に活用し、とにもかくにも、いち早く高卒か同等の資格(高認)を取得し、自分のナリタイ・ヤリタイを実現できる活動に移っていきましょう。
高等学校卒業程度認定試験(高認)の詳細については、文部科学省のサイトをご参照ください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
高認と通信制高校の科目履修を併用する方法は、地域性や通信制高校の規定がさまざま違いますので、まずは無料学校選びサイトでご相談ください。
http://furutraman.wixsite.com/school