専門学校受験(志望理由書の書き方)
大学のAO入試においても重要視される『志望動機書、志望理由書』の書き方を、今回は『専門学校受験』編としてポイントを絞りお伝えします。
専門学校の受験の際に、どの学校でも提出が求められる『志望理由書・志望動機書』の書き方について千葉県立船橋二和高校の2年生に講義してきました。
その際のレジュメスライドを画像にして解説します。多少の応用は必要であるものの、大学受験のAO入試でも使えるワザです。
書き方のコツというより、パターン・フォーマットとして考えてください。
志望動機、志望理由の伝え方ですが、身近な例に置き換えると『恋愛』の伝え方(ここでは一般論とさせてください)と似ています。
志望校をお相手と見立ててアプローチします。
出逢いのきっかけは?
いつから好きなったのか?
他の人ではダメで、なぜその人でなくてはいけないのか?
これから、どういう関係になりたいのか?
…
と、自己PR、自己アピールをするわけです。
それをラブレターのごとく書いて伝えるのが『志望動機、志望理由書』で、
会って直接告白するのが『面接』のイメージです。
伝えるコンテンツ(内容)をいくつかのパーツで考えて、組み立てます。
名付けて、志望動機の『か・き・く・け・こ』です。
①まずは、『か』の過去
自分の希望する、ナリタイ・ヤリタイ業界や職種との出会いです。何かしらの体験、経験の上に希望進路というのは出ているはずです。
②次に、『き』のきっかけ
今までの経験・体験はいろいろあった、しかし、なぜ、その業界・職種を自分の進路、目指す職業として意識するようになったのか?
例えば、職場体験で仕事人から話を聞いて触発されたのか?
はたまた、オープンキャンパス、体験入学に参加して確信を得たのか?
誰かの言葉をもらったのか?
過去の体験を受けてのきっかけ話しに繋げる流れです。
さて、ここから、角度を変えていきます。
③『く』は苦労話
苦労話とはややこじつけもあります。努力話、頑張ったこと、一生懸命やったこと、やっていることなどです。
実は、目指す希望職種に直接つながらなくても構いません。
なぜなら、どんな仕事に就こうが、どんな会社に入ろうが、頑張ることを知っている人は、『頑張る』可能性が高いものです。
そこの可能性を信じて、一緒に仕事をしてみたいと思うものです。
とは言っても、
もし、これをお読みのあなたが現役高校生ならば、『頑張り』の幅はそんなに広くあるものではありません。
『勉強』『部活動』『学校行事』『課外活動』『アルバイト』『家の事』のいづれかに引っ掛けてください。
④次は、『け』の結果
頑張ったことなのだから、それに伴う結果があるはずです。スポーツ系部活動の成績や文化系活動の受賞歴などは分かりやすいですが、そうでなくても、やってきたことを振り返ってみれば、必ず気付きや学んだことなどもあり、それらも大いにアピールしたいところです。
⑤最後に、『こ』はこれから
5年後、10年後の自分像で語るもよし、こんな資格を取得するとか、スキルを身に付けるとか、夢・目標の大きさ、高さを思いっきりアピールしてください。
まとめると下記の図のようになります。
過去→現在→未来の時間軸でボリュームの強弱をつけて構成してみましょう。
構成の他に順番も気になるところですが、実際にまとめる時には、⑤のこれから、夢・目標を導入にして、書く場合も少なくありません。
時間軸の順番のよりも、五つのパーツの組み立てを自分流にアレンジしてみてください。
それよりも重要視されるのは、自分の想いがいかに相手に伝わるかということになります。
いきなり『か・き・く・け・こ』を書き始めるより、まずはあなたのことをよく知っている人から①〜⑤について、インタビューしてもらってください。きっと、自分でも気付いていなかった意外な気持ちや言葉が飛び出してくるはずです。
それが、あなたを彩るキーワードになってきます。
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