その『転職』…適職ですか?天職ですか?
★誰にでも、自分の特性・適性に合った仕事があるはず!
★やりがいを持って仕事を通して、社会貢献するには?
★そんな天職ともいえる仕事にはどうやって出逢うのか?
前回のTM君の受験話のつづきです。
前回の話し・・・
高3受験生のTM君。人気の心理学部を受験したけれど全滅状態。
しかし、よくよく聞いてみると、希望職業は教員。ということであれば、倍率の高い心理学部でなくとも、専攻とは別に、教職課程を履修することで教員になれる道があり、
→それならば倍率の低い文学部に狙いをロック!という新たな戦略に光明を見いだす。
主観+客観から見えてくるもの
このように本人自体が目標に対しての動機というか、原点が揺らいでいる状態になっているときは、その人のことをよく知っている周りの意見を聴いてみる! ことで打開策のヒントが得られる時があります。本人のヤリタイ!ないたい!という主観性をベースにした内的考え方から、外的な立場での客観性のある視点にシフトするイメージです。
『お母さんから見て、太一君の良いところは?』
誰にでも、長所・短所があるのですが、短所は止めどもなく出てくるものの、なかなか自分の長所に目を向ける、それを他者に伝えるということは得意としないのが、ある意味日本人気質とも言えます。ということで、一番彼の身近に寄り添い、見つめ続けてきたという意味では、“親”が間違いなく、彼のことを的確に知っているはずです。
それで、聞いてみると・・・
彼は非常に友達思いで、例えば、学校を休む子がでると、すぐお見舞いにいき、休んだことが
支障にならないように動いてくれる。どの担任からも頼りにされる。
また、弱っている、困っているお年寄りにはきめ細かく、暖かい心遣いで接することができる。なるほ~ど。
『んっ~確かに、良いヤツだ!!しかし、良いヤツだからといって、合格するわけでもなく、就職が保証されるというわけでもないし・・・。しかし、人に接する姿勢は出来ているし、対応力もある。ならば・・・対象が、若年者ではなく、年長者であれば・・・』
適職探しのポイントとは・・・
私もなんとなく、感じ始めていました。彼は教育の方面ではなく、同じく人に接する福祉関係の仕事に向いているのではなかろうか?
どちらも人と関わることからやりがいを見つける仕事ではあるものの、仕事内容については全く違います。似て非なることとは、まさしくこのことです。
そこで、福祉業界の話をし、たまたま手元にあった福祉の学校のパンフをみせると、我が意を得たり、『これだ!僕のやりたいことは!』と納得の表情。
『やりたい』こと(人に関わる)を、さらに絞り込む=フォーカスすることで福祉に行き着くケースもあれば、逆に、関わる対象を若年者(教育)から広げる=ズームアウトことで福祉に辿り着くケースもあります。
この仕事がいい!とか、あの業界がいい!とか左右への移動も念頭におきつつ、今回のように狭めたり、広げたりという遠近感を意識することが、より効果的な適職探しに繋がります。
それから4年制の福祉大学を受験しめ、めでたく合格。
その後、充実した学生生活を送り、そして自分の天職である福祉の仕事につくことになりました。
『どのような業界で、どのような職に就いて、社会に貢献するのか?』
大学では、どのような学部で、何を学ぼうとも、卒業後は職業に就いて、生きていかねばなりません。進学したあとも、職業観が醸造できるような学部・学科選びは受験校選定の前に、意識しておきたいことです。
職業選択を成功に導く3つのポイント
進学、就職に限らず高校・短大・専門学校・大学を卒業して、最終的な職業選択の指針となるのが、次にあげる3つのポイントです。
- 【主体性】・・・自分自身のなりたい、やりたいがどれだけ具体的に明確になっているか。
- 【客観性】・・・そのなりたい、やりたいが、自分の性格、気質と能力とどれだけマッチしているか。
- 【社会性】・・・その仕事が実際に世の中で職業として認知され、必要とされているか。
この主体性、客観性、社会性の3つのポイントがバランス良く合致したところに、その人にとっての天職の道が開けてきます。
しかし、TM君の場合は、よくよく考えると、”天職に就けた”その原点は希望の大学をことごとく落ち続けたことからスタートしています。
もし、そのうちのどこかに引っかかっていたら、違う人生を歩んでいるかもしれません。
・・・失敗と思い、落ち込んだことも、時が経てば、それが成功始まりだったことに気付くことってありますよね。
PS.主体性(なりたい!やりたい!)はある。それは社会性(ニーズ)もある。
しかし、客観性が分からないという方は、こちらのサイトよりアプローチしてください。無料相談を受付ています。 https://furutraman4.wixsite.com/success 大学受験、専門学校選び、通信制高校選びの無料のご相談は、こちらからお願いします。 http://furutraman.wixsite.com/school